週末に行われたUFCファイトナイトのメインイベントでは、ブライアン・オルテガがコリアン・ゾンビことジョン・チャンソンを判定で下して、復帰戦に勝利しました。
これでフェザー級チャンピオンであるヴォルカノフスキーの次期挑戦者としてほぼ確実なものにしています。
オルテガは試合後の記者会見で今回の試合について聞かれ、新しいコーチとともにキャリアにおける次のステージは始まったばかりだと語りました。
「最高の気分だよ。でもこれはまだ第一段階が終わったに過ぎない。私とこのチームはまだ新しい。今回が私たちにとっての最初の仕事であり、素晴らしいものになったね。ゲームプランと戦略があり、今回は彼らに託した信頼の証でもあったんだ」
「このレベルで勝つことが重要だし、それが一番大事だ。でも完全にゼロからのスタートだ。レナ―だけは一緒にいてくれたが、他は全てゼロからだ。だから彼らを信頼しなければならないというのがあったんだ。最初は難しかったが、ケガをした後に再開してからは彼らと一緒に時間を過ごすことができたし、彼らを信頼しているよ」
「私がゲームプランにこだわったのは初めてだよ。たいていゲームプランはやめてしまうんだが、今回は本当のゲームプランがあった。ポール・ヘレーラは長い間戦ってきたし、ティキ・ゴースンはUFCでの経験もある。ジェイソン・パークは多くのUFCファイターを見てきた。ボクシングのコーチはMMAの経験がないかもしれないが、私たちみんなで彼を支えたんだ」
対戦したジョン・チャンソンはこれまで第1ラウンドでフィニッシュすることが多かったため、オルテガは特に第1ラウンドに注意していたと語っています。
「第1ラウンドはしっかりやろうって考えていた。ヘナート・モイカノ、フランキー・エドガー、デニス・バミューデスとの試合を見ていると、危険な時間帯は全て第1ラウンドにあった。だから第1ラウンドは落ち着いてやらなければならなかったし、その後でペースを上げようと思っていたんだ」
オルテガは今回の計量で髪を切って坊主頭で現れて、ガン患者に寄付したかったからだと説明しました。その行動に至った経緯についても語っています。
「10月は乳がん啓発月間だし、それがとても気になっていたんだ。多くの子供たちのいる病院を訪問し、ガンを患っていた子供たちを見て、常に自分の心の中で何かを感じていた。そして髪を切るときにはいつも支援団体に寄付したいって自分に言い聞かせていたんだ。そして今回の試合に向けて減量していたときは苦しい気分だった。そんなときに貧しい人たちは自分よりも苦しんでいると考え始めたら、なぜだかわからないが感傷的な気持ちになった。そしてすぐにバリカンを持ってきて髪を切ろうって思ったんだ。私は1回の減量は苦しくてもその後で元に戻るけど、彼らは長い間苦しんでいてそれに対処しなければならない。だから周りはやめてくれって感じだったけど、『早くバリカンをよこせ』って言ったんだよ。私の髪はまた生えてくるからね」
オルテガが欠場している間、チャンピオンだったマックス・ホロウェイはヴォルカノフスキーに2度敗れることになりました。
オルテガは今後挑戦する予定であるチャンピオンになったヴォルカノフスキーについても語っています。
「マックスとの試合は2つとも見たよ。彼は非常に几帳面で、全てにおいて非常にテクニカルな戦い方をするね」
また前回敗れたホロウェイについても、どこかで戦うことになるだろうと語りました。
「彼とは再び戦うことになると思っているよ。彼はずっとトップのままであり続けるつもりだろう。すぐにキャリアを落としていくような男じゃないからね。私もそんな風に落とすような男じゃない。今夜はそうじゃないことを世界に示すことができたね。彼はこのままトップを目指すだろう。そして私がトップに立つ。今はヴォルカノフスキーがトップだ。でも私を信じて欲しい。みんなを楽しませていくよ」