インタビュー・コメント

フランシス・ガヌーがミオシッチとの初戦を振り返る

3月27日に行われるUFC260のメインイベントでは、スティーペ・ミオシッチ対フランシス・ガヌーのヘビー級チャンピオンシップが行われます。

ガヌーはUFCで順調にキャリアを築いてきたものの、2018年1月に行われたミオシッチとのタイトル戦で敗れ、その後のデリック・ルイス戦も判定で敗れることになりました。

しかしガヌーはカーティス・ブレイズ、ヴェラスケス、ドス・サントス、ホーゼンストライクに全て第1ラウンドKOで勝利し、復帰を果たしました。

ガヌーはジョー・ローガンのポッドキャストに出演し、かつて敗れたミオシッチとの初戦を振り返って次のように語っています。

「あの試合からは2つの感情が生まれた。まず試合に勝てなかったことにとてもがっかりしたよ。タイトル戦を戦う誰もが勝ちたいと思っているからね。でも正直なところ、あの日から常に試合を見ていて、試合が終わった後はこれは良い試合だと思ったんだ。あの試合では多くを学んだよ。世界タイトルを目指して戦っているレベルなのに、自分の試合や経験の中でまだ足りない部分があったんだ」

「3ラウンドに入るけどどうすればいいのか?って当時は自問自答していたのを覚えているよ。そもそも5ラウンドまでいく可能性があるのに、3ラウンドに出たことがないんだ。このような試合の準備はどうしているのだろうか?と疑問に思ったことがたくさんあった。だから試合後には理解できたと感じたよ」

当時のガヌーは試合に対しての経験が不足していましたが、他の選手とは違ってバックグラウンドがないことを理由に挙げています。

「かなりのスピード出世だった。このスポーツを始めてから4年近くが経っているのに、オクタゴンでは経験を積むのに十分な時間を過ごせていなかったね。あの1試合でオクタゴンで過ごしてきた時間よりも多くを学べたと思う。長い間アスリートとして活躍してきた人たちがここへやって来る。みんなは大学でレスリングや他のスポーツをやっていたかもしれないが、俺はやってこなかった。生きていくための道を模索していて、これまでいたことのないところに行きついてしまった。クレイジーな経験だったね」

当時のミオシッチ戦に敗れた戦い方を今振り返ると、どうすればよかったのかがわかると語っています。

「スティーペ戦では1ラウンド目に焦っていた。今なら、5ラウンドもあるのになぜ焦ってスタミナ切れになってしまったのか?って感じだね。あの試合を振り返って見ていると、自分に似ているようで自分の戦い方ではなかった。他の試合を見返すとまるで別人だよ。これまでの戦い方は落ち着いて推し進めていく感じで、たいていの場合はチャンスがあれば相手が先制攻撃を仕掛けてきた。でもこの試合では突進してしまったんだ。もっと落ち着いて戦うべきだったね」

ようやく実現したミオシッチとのタイトル戦ですが、タイトルを獲得する自信を示しています。

「待っている時間が長くてフラストレーションが溜まっていたが、こうなると思っていたよ。やるべきことはたった一つしかない。ジムに行って仕事をこなして、試合に勝ってタイトルを獲るだけだ。いずれ実現することだよ」