元UFCライトヘビー級チャンピオンのジョン・ジョーンズが今後ヘビー級に転向するかどうかは大きな注目を集めていますが、交渉が上手くいっていないことから話し合いは頓挫しています。
しかしUFCのダナ・ホワイトはジョーンズの復帰について、引き続き毅然とした態度で臨んでいます。
UFC262終了後の記者会見でホワイトは、ジョーンズについていてもいなくてもUFCは前に進み続けるとし、フランシス・ガヌーとの試合が実現するかどうかはジョーンズ次第だと語りました。
「ジョン・ジョーンズが戦うかどうかは彼次第だ。戦うことは可能だ。私はこれからも毎週末に試合をしていくつもりだからね。もしジョン・ジョーンズが戦いたければ戦うことはできるが、もしそうしたくなければそうする必要はない。誰もジョン・ジョーンズに戦うことを強制したりはしない。彼は素晴らしい活躍をしてきた。驚くべきレガシーを築いてきた。個人的には、彼は現在GOATだと思っているよ。ウスマンなどのように、彼のすぐ後ろまで迫っている選手たちもいる。でも今年の夏に戦うか、それとも二度と戦わないかは彼次第なんだ」
ホワイトはもしジョーンズが戦わなければ、フランシス・ガヌー対デリック・ルイスの勝者は、次にスティーペ・ミオシッチと戦うことになると示唆しています。
ホワイトはジョーンズにとってヘビー級タイトル獲得は、レガシーを確固たるものにするために必ずしも必要なものではないと語っています。
「つまり彼ならできるということだ。それは(トム)ブレイディが再びバッカスでスーパーボウルを制覇するようなものだね。もちろん彼がヘビー級になってタイトルを獲得すれば、彼がGOATではないと主張するのは難しくなるだろう。でも今ここで彼が引退したとしても、他の誰かが彼と同じことを成し遂げるまで、私は彼をGOATだと考えているよ」
またホワイトはUFC262で3連敗となったトニー・ファーガソンについても言及しています。
ベニール・ダリウシュと対戦したファーガソンは判定で敗れることになりました。
ホワイトはファーガソンの今後についてはわからないと語っています。
「わからないね。考えたこともないよ。でも彼は非常にタフだ。あのヒールフックで彼の足首は確実に腫れていたし、その後の試合中は足首がゴルフボールのようだった。野球ボールにも見えたね。でも彼は戦い続けた。諦めることはしない。彼はタフだ。3ラウンドとも厳しい戦いを強いられた。ベニールの下から立ち上がることができず、厳しい夜だったね。だからわからないよ。どうなるかはいずれわかることだ」
ファーガソンは昨年5月にジャスティン・ゲイジーに敗れたことから始まり、その後はチャールズ・オリベイラにも判定負けを喫しました。
ホワイトはゲイジー戦が原因かどうかはわからないとしながらも、ファーガソンは苦境に立たされていることは認めています。
「(ゲイジー戦敗北のダメージが)あるかもしれないし、ただ時間が解決してくれるかもしれない。そういうこともあるだろう。しかし残念ながら確実にトニーには打撃を与えているよ」