インタビュー・コメント

TJディラショーがスターリングの欠場についてコメント

TJディラショーは7月のコーリー・サンドヘイゲン戦で復帰してスプリット判定で勝利したものの、膝の手術を受けることになり年内の復帰は難しくなっています。

さらにバンタム級チャンピオンであるアルジャメイン・スターリングは首の手術から回復していない状態でUFC267のタイトル戦をキャンセルになり、代わりにピョートル・ヤンとサンドヘイゲンが暫定タイトル戦を行うことになりました。

ディラショーは『The MMA Hour』のインタビューで、スターリングについてコメントしています。

スターリングが首の手術を受けたことで、再び試合に復帰するのは簡単ではないと語りました。

「正直言って、アルホが復帰するかどうかさえもわからない。彼がやってきたことはクレイジーだ。もし俺が彼だったら回復するのを待っただろうね。俺のストレングス&コンディショニングコーチは、彼の首を治療した医療機器を販売しているが、彼が復帰するとは考えていない。彼はできる限りこのベルトにしがみついているんだと思う。俺も同じように思っていたから、彼が試合を欠場したときには驚かなかったよ。きっと神経損傷に対処しているんだろう。いろいろな問題があるんだろうね。様子を見てみよう。間違っているかもしれないが、彼が復帰するかどうかはわからないね」

ディラショーはスターリングが無期限の欠場を余儀なくされる手術を受けるよりも、首の痛みと付き合っていった方が良かったと語っています。

「世界の頂点にいるチャンピオンだ。これからはチャンピオンとしての報酬を得ることができるだろう。大きな試合をすることになる。今のうちにそれを利用するといいだろう。首の手術を受けるのはやめておいた方が良かったね。彼がケガをしていて問題を抱えているのは理解している。俺がチャンピオンのときに肩のケガを抱えていたが、大きな報酬を得られるから1年も休む気にはならなかったよ」

ディラショーは2019年にドーピング検査で陽性反応になったことから2年間の出場停止処分となり、保持していたバンタム級タイトルを返上することになりました。

先日サンドヘイゲンはヤンに勝つことで真のチャンピオンになれると語っていたものの、ディラショーは自分を倒さずしてバンタム級のチャンピオンになることはあり得ないと主張しています。

「俺は負けてベルトを失ったわけではなく、自分の下した決断によってベルトを失い、返上しなければならなかった。ヤンを倒せば自分が真のチャンピオンになるだろうと話しているヤツらがいる。いや、そもそもヤンは真のチャンピオンではなかった。なぜならバンタム級のチャンピオンを倒してチャンピオンになったわけではないからだ。真のチャンピオンはいなかったし、今は暫定ベルトをかけて戦っている。俺はすでに自分の強さを証明した。2年間の休みから復帰してNo.1コンテンダーと戦った。復帰したらタイトル戦は自分が戦うよ」

今後バンタム級ではヤン対サンドヘイゲンの勝者とスターリングが対戦することが予想されます。

ディラショーは今のところタイトル戦以外は考えていないとし、以前対戦を呼びかけられたジョゼ・アルド戦であっても検討するつもりはないとしています。

「聞いた話によれば、俺は次の試合でベルトをかけて戦うことになる。いつになろうと関係ない。それが今の心境だけど、俺にとってジョゼ・アルドは永遠のレジェンドだ。オファーがあれば試合を受けることを考えないわけにはいかないが、次の試合はベルトをかけて戦う。そう言われているからね」